2005年12月22日

撮影機材紹介 其の1〜カメラ編

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今回、既存のHPから制作記の部分を新しくブログに移行して、更新もだいぶ楽になりました(^^)
こちらは独立したブログとしてももちろん機能させてゆく予定ですので、そう考えるとすこしコンテンツが寂しい気がします。そこで内容充実のために無理矢理撮影機材の紹介でもと思い立ちました。

stepanoが「EMPTYxBLUE」の撮影に使っているのは、SONYのハイビジョンハンディーカム・HDR-HC1です。
このカメラの前はふつうのDVカメラを使っていたのですが、今年の7月にHDV(ハイビジョン)方式のこのカメラが発売されたのを期に買い換えました。理由としては、以前のDVカメラの「性能的問題」と「機能的問題」の2つがあげられますが、結論から言ってしまえばこのHC1には大満足。買い換えて本当によかったと思っています。

さて、以前使用していたカメラですが、SONY DCR-PC300という、普及タイプのなかではそこそこのクラスのものでした。このカメラで約2年間映画の撮影をおこなってきたわけですが、そのなかで実際に自主映画撮影に使ってみなければわからなかった不満な点がいくつかあったわけです。先ほどあげた分類に従って書いてみると…

性能的問題:@夜間や室内など比較的暗い場所での撮影で映像にノイズがのる。A周囲に対して極端に明るい光を撮るとスミア(白っぽい縦筋)が盛大に映る。Bコントラストの高い斜めの輪郭線にジャギー(カクカク)がでる。

機能的問題:C明るさ、シャッタースピードなどの調整の操作性が悪いDワイドアスペクト比(ワイドテレビ対応撮影)で撮影時に極端に液晶画面が小さい。Eマニュアルフォーカスでの操作がたいへん。F画角が狭く、ワイドコンバージョンレンズを付けても撮れる画角に制限がある。

などが挙げられます。@のノイズは普及型カメラには必ず付いてくる問題のようですが、HC1はそのノイズの粒々自体が細かいので、あまり目立たない印象を受けました。AのスミアはCCD方式のセンサーを使用したカメラでは仕方のない構造上の問題だそうですが、HC1はCMOS方式のセンサーを使用しているため、太陽を真正面から撮影してもスミアは出ません!代わりに太陽が真っ黒く日食のように映っていてびっくりしたことがありますが、それなら編集で容易に白くできるので問題ないといえます。というか、ホントは太陽撮っちゃだめらしいですが(^^;)Bは解像度が高いので問題クリアです。
機能面に移ってCの操作性は、後述しますがタッチパネルのメニューを使わなくとも可能なすっきりした操作系を採用してくれました。Dの液晶画面はワイド画面になりましたのでPC300のように4:3画面を上下黒帯にして表示するよりもはるかにましになりました。ただ、液晶画面の解像度は下がっていて、これには少し疑問を感じました。Eも後述のとおり、Fは感覚的にかなりワイドよりになったような気がします。感覚なので実際はさほど変わらないのかもしれませんが…。

以上のようにこれらの点をHC1は素敵にクリアーしてくれていました。さらに当初はあまり期待せずにいたのですが、HDVフォーマットの優位性・時代適合性には、本当に感銘をうけた次第です。大げさではなく(^^;)。
詳しく書きますと、映画撮影において記録フォーマットが高解像度(HDV)であるということは、編集時にトリミング・回転・位置移動・縮小などを行っても画質の劣化があまり目立たず、僕のようなカメラど素人のへたっぴが多少失敗して撮影しても、編集で微調整を行うことでそこそこの結果が得られるのです。
ご存じのように映像信号にはテレビセーフゾーンといういわば額縁の外側のような領域があり、普段テレビでみても映らない部分まで、少し広めに記録されているのですが、このゾーンを有効に使うことで、たとえば少し傾いて撮れてしまったショットを回転して本来あるべきように直すこができるわけです。そこでHDVの横1440x縦1080という高解像度が生きてきます。DVではこのような画像の加工は画質の劣化がてきめんに画面に現れますが、HDVではほとんど目立たないのです。少しテレで撮っておいて、アップ過ぎなので縮小して引く、ということも可能です。ようするに下手でもごまかせるということです(^^;)ゞ(といってもここでいうのはあくまでも素人れべるのお話ですのであしからず…)

また時代性については、ちょうどよいタイミングで編集環境が整ってきていると言えます。stepanoはこれまでPowerMac G4を使ってきましたがこのカメラ(と仕事)のためにG5dualに強化しました。これとFinal Cut Pro HDとのくみあわせではHDVということを考えれば非常に快適な、信じられないような編集環境が実現しています。たまに遅いな〜と思うこともありますが、HDVだということを完全に忘れてそう思ってしまうのだと考えると、まさに驚異的です。
そして、せっかく役者さんやスタッフのみなさんが大切な時間を割いて撮影に来てくれているのですから、せめてすこしでもよい画質で記録したいと思う"カントクごころ"とでも言いましょうか、そんな気持ちも満足させてくれて言うこと無しのカメラなのです。


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↑この部分に主な機能のボタンが集約されているのがお気に入り(^^)あたまの回転の遅い僕でもさほどまごつかずに使えます。フォーカスあわせはスライド式のスイッチを一度真ん中にして、ピントが合ったら後方のマニュアルにスライドするだけです。明るさ調整もボタンでロックして、隣のレバー状のクリック式スイッチで調整します。stepanoは明るい側から6段以上下げた位置で撮るようにしています。そうするとゲイン0dbを保てるためノイズが浮いてきません。逆に言うと充分に明るい場面では、6段に近いところで常に撮れるようにということだけ考えて、NDフィルターを装着したりシャッタースピードを早くしたりして調整することで、絞りを開き被写界深度を浅くして撮影しています。こうすることで背景や前景をぼかし、被写体である人物を浮き上がらせたいわゆる”映画的”な映像に少しでも近づけようと努力しています。早い話、毎回行うこの作業がやりやすくなったというのが、機能面においてHC1で満足出来た一番のポイントです。


さてこのカメラ、特にハイビジョン編集環境がある方には本当におすすめです。その理由の一つになんといっても価格の安さがあります。運動会でたくさん作り過ぎちゃったんじゃないかと思うくらいに一時は価格が下がりましたし、今でもそこそこの買い得な値札になっています。編集環境がまだでもここ数年でPCの性能が上がりそうなことを考慮すれば、HDVで記録しておくメリットは充分にあるといえるでしょう。
ここまで記録的にお買い得だと、お金に余裕があったら予備にもう一台!そして2カメ同時収録!!などといってしまいそうですが、残念ながらそんな太っ腹ではないstepanoでした…(〜〜#)ゞ


posted by 帆根川 廣 at 23:54| 群馬 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 機材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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