2011年07月02日

機材編(6)EOS Kiss X4で劇場映画は撮れる?其の4

キャノンのデジタル一眼レフカメラ入門機「EOS Kiss X4」で劇場映画が撮れるのかを検証するシリーズ。
すでに「EOS Kiss X5」が発売されて、旧型となってしまったこの機種ですが、今回は新しいレンズをお借りして、より魅力的な映画を撮影するために欠かせない「雰囲気」や「質感」を映しとることが出来るのかどうか、挑戦してみたいと思います。

雰囲気や質感を撮る
 

 
 仔猫を被写体にしてのテスト撮影です。
その独特のやわらかな質感と、初々しい2匹が無邪気に遊び、疲れて眠るまでの雰囲気を、よく再現してくれていると思います。
色補正などのフィルター処理をいっさい行っていない、撮ったままの映像をUPしました。(※画質の劣化はあります)
劇場用映画ではこの映像をもとにさらに質感や雰囲気を作品やシーンの意図にあわせて表現するためのフィルター処理を、編集ソフト上などで行います。
逆に、撮ったままの映像でここまで質感や雰囲気をとらえることが出来れば、劇場映画を撮るカメラとして個人的には充分と考えます。

今回使わせていただいたレンズは、シグマ 30mm F1.4 EX DC HSM (キャノン用) です。
最初フォーカスリングの動きが少し渋かったものの、使っているうちになめらかになってきて、リングの回転ストロークも長めなことから、フォーカス合わせはEOS Kiss X4の液晶モニターでもなんとか行えました。
ただ、ローアングルでの撮影や限られたスペースによってモニターを正面から見られない場合、やはりフォーカスを合わせる操作に難かしさを感じました。

また、マニュアルフォーカスのレンズですので、(注・訂正しました)EOSムービーでは録画中のフォーカス合わせはマニュアルフォーカスで行いますので、手持ち撮影ではフォーカスリングを回している間にどうしてもカメラの保持が弱まり映像がブレてしまいがちです。単焦点レンズには手ぶれ補正機能の無いものが多いのですが、今回のレンズも手ぶれ補正機能はありません。
そのため、↓のような機材を工作して撮影に臨みました。

ebb11070201.jpg


気が付いた、いくつかのこと

EOSムービーで今回のような動物を撮影する場合、根気強く、長時間撮影してその中からよい表情を見つけ出す必要がありました。
そこで気になったのが、以下の点です。


・1回の撮影時間制限
EOSムービーでは、メモリーカードの容量に関わらず、12分前後で録画が停止されます。
根気強く狙った場面を待つような撮り方の場合、わりとすぐにこの12分という制限時間が訪れます。
こういった状況は、たとえば役者さんの涙がこぼれ落ちる瞬間を録画しながら待つ時や、夕陽が水平線に沈む瞬間を狙いたい場合など、他にも意外と多いかもしれません。
あらかじめこの制限時間を意識しつつ、適切なタイミングでこまめに録画を停止して、あらためて撮り直す癖をつける必要があると感じました。


・メモリーカード容量
16GBのメモリーカードは、40分程度とかなり短めの記録でいっぱいになります。(フルHD記録モードの場合)
撮影が一日に渡る場合、5〜10枚程度のメモリーカードが必要になると思います。
このカードは小さいので、しっかりと管理して紛失を防ぎ、またカード自体にも番号を書き込むなどして中に何が収録されているかすぐにわかる状態にしておく必要があります。


・温度警告表示
暑い季節になりましたが、EOS Kiss X4を運用中、温度警告表示が点滅することが多々ありました。
プロ用の機材では、バッテリー持続時間とともに発熱対策も考えられていることが多いのですが、小型・プラスチックボディーの入門機ということで、熱には若干の不安を感じました。
ただ、今迄の運用では温度警告表示が点いただけで実際にカメラが停止するようなことは一度もありませんでしたので、このことも付け加えておきたいと思います。


・液晶モニターの見づらさ
カメラを低い位置に置く場合などでは、フォーカスをあわせるような操作に不可欠なレベルでの液晶モニターの視認がむずかしいことが多々ありました。
これに対してEOS Kiss X5やEOS 60Dに採用されているバリアングル液晶は、液晶の角度を自由に変えられるためとても見やすくて使い勝手がよいです。
これからカメラを選ばれるかたで外部モニターを追加せずに運用したい場合には、新しいバリアングル搭載の機種も検討されることをお勧めします。

 


以上、今回はキャノンEOS Kiss X4とシグマの単焦点レンズで、質感と雰囲気の表現を試してみました。
みなさんの制作にお役立ていただければと思います。




 
posted by 帆根川 廣 at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ゼロから:機材編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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